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キューピーちゃん

キューピーちゃん
作詞・作曲/ 吉川団十郎
編曲/金子勲

キューピーちゃん
作詞・作曲/ 吉川団十郎
編曲/金子勲

私はこのことに疑問を持ち『キューピーちゃん』と言う詞を書いた。
♪ 汚いお人形だからと母さんが捨てた 僕の1番大事なキューピーちゃん ♪
そして『キューピーちゃん』を歌うときは必ず次の言葉を喋ってから歌に入った。
「この歌から現代社会の忘れられた何かを見つけて頂くことができましたなら私は幸せです」
しかしこのセリフの意味を48年間誰からも質問された事はない。
つまり今日まで私以外の誰も知らなかった話である。
さて、『キューピーちゃん』の歌を褒める人はいたが「歌いたい」と言った人はいなかった。
ところが48年目にしてやっと「歌いたい」と言った人が現れた。
それが萌江ちゃんである。彼女の声をひとこと聴いただけで誰でも分かるはず、
「この歌は彼女にピッタリだ」って事がね。

①誰にも見せたくはない 触らせたくはない
 僕の1番大事な キューピーちゃん

②遠いアメリカ生まれの セルロイドで出来た
 僕の1番大事な キューピーちゃん
  「こんにちは キューピーちゃん   
   僕は君とお話している時が 1番楽しいんだ
   だから何処へも行かないでね キューピーちゃん」

③とてもかわいいおめめ ちっちゃなおくち
 僕の1番大事な キューピーちゃん
④学校帰って見たら 何処にも見あたらない
 僕の1番大事な大事な キューピーちゃんちゃんちゃん
  「何処へ行ってしまったの キューピーちゃん
   僕には友達なんて 一人もいないんだよ
   だから早く帰って来てよ キューピーちゃん」

⑤汚いお人形だからと 母さんが捨てた
  僕の1番大事な キューピーちゃん
  僕の1番大事な大事な キューピーちゃんちゃんちゃん

私の歌に『キューピーちゃん』と言うのがある。
この歌に限って言えば、最初に頭に浮かんだのはオモチャのピアノである。
「オモチャのピアノをメイン楽器にした歌を作ったら面白いはず・・・」
そう考え、創り始め、完成したのが『キューピーちゃん』だった。
だからこの歌を聴く場合はオモチャの卓上ピアノの響きをジックリと味わって欲しい。
この歌を単なる童謡と思ったら大間違いだ。
歌は童謡でも歌詞の中には私なりの細やかなメッセージを込めている。
丁度、この時代の社会現象、そして流行語はこうだった。
 ●消費社会=使い捨て社会
 世の中には使い捨ての商品が次々と誕生し、買っては捨て、使っては捨て・・・。